販促会議と販促準備は絶対に同時並行で取り組まない
店内の販売促進の企画は顧客の来店頻度を上げる、客単価を向上するために欠かせません。
常にお客様にとって魅力的な企画を用意して、飽きられない努力をし続けることが重要です。
以前、クライアント先で店内の販売促進企画会議で「どうしたらコンスタントに企画が生まれるか?」というテーマで会議が開催されました。
私もアドバイスを求められたので企画会議の進め方についてがっつり講義をして、さらにメンバー同士でのディスカッションを重ねて5つのルールにまとまりました。(今ではこのルールは社内文化になっています)
今日はそんな販促企画会議でクライアントが大事にしているルールについてお話をします。
2)販促会議において本部の承認が必要な企画は立てない
3)販促会議は原則欠席は認めない
4)1日以内に準備が完了する企画にする
5)打算よりもインパクト重視面白くおかしく
と、こんな感じでとあるクライアントではルールを決めました。
ちなみに、販促企画は会議の中でしか議論をしてはいけない、ということになっています。
なぜなら、販促企画を立てる際の思考と準備をする思考は異なるため短期集中で腰の重い企画立案は済ませる方が効率が良いという狙いがあります。
毎日「来週の企画どうしようか〜」「来月の企画どうしようか〜」ということをぼんやり考えたらスタッフ同士の立ち話はコストでしかありません。
然るべきタイミングで一発で決めてしまおう!その方が絶対に効率的だ!と思ってやってみたら本当にその通りになったので今は販促会議と準備は分けるようにしています。
では順にルールの解説をします。
1)販促会議は常に3ヶ月後の企画を検討する
販促企画は基本先々のことを決めるルールにしましょう。
なぜなら、直前になって慌てて企画するものってだいたい滑ります。
やはり、3ヶ月前に立案して、毎月の企画会議でブラッシュアップをすることで確実にヒットの確率を上げることができるのでおすすめです。
前もって準備するというのはルールにしないと機能しないので、「よしっ!これからは3ヶ月後の販促を決める会議をするぞ!」と決めたら徐々にではなく、今月の企画会議で3ヶ月先まで決めることです。
当たり前なのですがそうすることで企画会議は来月から3ヶ月後の企画作りに専念することができます。
もう一度言っちゃうのですが、「徐々に・・・」というのは本当にうまくいかないのでやめましょう。
2)販促会議において本部の承認が必要な企画は立てない
ここすごいキモです。販促企画は店内にあるリソースで基本的に実施をします。
あまり準備にお金がかかるのは得策と言えません。なぜなら本社の承認が必要になるため時間がかかります。
しかもコントロールできないのでイライラするし、承認されなかったら本社が敵になります。
「本社は全然協力的じゃない」とか言い出すハメになるので、そもそも最初から本社を巻き込まないようにしましょう。
もちろん表現の仕方やボリューム感で確認が必要にはなると思いますが、店内決済を超えない範囲での準備であればたいてい通ります。
ちなみに年に数回(四半期に一回)は本社を巻き込んだ大型の販促イベントを企画するのも楽しいのでおすすめです。
それまでは各売場の主任クラスが立案実行回収をするのですが、店内の全スタッフを巻き込んだイベントをすると盛り上がります。
ぜひやってみてください。
3)販促会議は原則欠席は認めない
販売促進は店舗のプラスアルファの売上の積み上げに欠かせないのと、顧客の来店頻度向上にもつながるため会議への欠席は認めないルールも徹底しましょう。
体調不良で仕事を休んだ場合でも後で振り返りができるように動画で収めておき、後日確認の際には2倍速で確認できるようにしておくことで欠席者がすぐに追いつけるようにする工夫も大切です。
ただ、休まないでほしいですね、この会議だけは!というくらい重要なので、優先順位が高くなるように社内文化を作っていくようにしましょう。
4)1日以内に準備が完了する企画にする
販売促進の企画会議の中で私が超大切にしていることが4の1日で準備を終わらせること、です。
1日以内で終わらせることで、撤収も1日で完了します。このスピード感が重要で什器が放置されていたり、とっくに終わっている販促のポスターが掲示されている・・・なんていうエラーがないようにするためにも1日で完成するものにしましょう。
それともう一つ、1日以内という制限時間があることで創意工夫が生まれて、準備にも効率が加わります。
過去にも色んな店内の販促企画をしてきましたが、自分たちで作り上げて、お客様が商品やサービスを購入してくれて喜ぶ姿を見るのはお金には変えられない幸せがありますね。
みんな裏でガッツポーズとハイタッチが生まれて達成感に店舗全体が包まれる空間が好きです。
5)打算よりもインパクト重視面白くおかしく
「これなら売れそう・・・」という期待よりも「これ面白くない?」をこのクライアントでは重視しています。
なぜなら自分たちがワクワクすることでお客様もワクワクさせることができるからです。
「これいいの?」みたいなのも過去にありましたが、お金をかけず手間もほどほどにして作り上げているので誰も文句も言わず「やっちゃえ!!」という感じでスタートします。
打算で物事を考えることも大切ですが、売場作りはエンタメでもあるのでお客様のワクワクに繋がることでSNSにアップしてくれたりと商品が売れる以外の副次的効果もあるのがポイントです。
時間と費用面での制限を作ることでクリエイティブ能力が発揮されます。
ぜひ自社・自店舗の売上の積み上げ、来店頻度の向上につながる企画作りに役立ててみてください。
私は販促会議と準備、実行、回収の現場を見てきて働く皆さんが嬉しそうな姿を見るのが好きです。
だからか、しょっちゅう顔を出す(緊急事態宣言中はズームで売場案内をしてくれました・笑)んですよね・笑