視覚的違和感を作ることの重要性
今日Yahoo!ニュースに面白い記事が出た。
こういう余白を店舗に残すことが話題にもなるし、新たなお客様の獲得につながる。最高な事例だ。最初うちのクライアントかと思ったけど違った・笑 さすがトライアルさん!素晴らしい取り組みです!
スーパーにサメ また仕入れる#Yahooニュースhttps://t.co/qpidg7z1gf
— 成田直人@既存事業を爆伸びさせるコンサルタント (@naritanaoto) June 26, 2021
嬉しいんですよね、こういうニュース。
サメを仕入れるなんて経営効率から考えたら当然ながら非効率です、でもこういう取り組みを積み重ねることが実は重要だよ!というのが今日の話。
店舗コンサルティングをしているとガチガチの仕組みの中で仕事をして創造力の発揮どころかミスばかり指摘される店とたまに出くわします。
「こういう店はこれから伸びないよなぁ」と思うのにはワケがあります。
競合次第にはなりますが、近隣に同業のライバルがいるとするとまずこういう店から潰れていきます。(成田感覚値)
最近の店舗ビジネスの現場を見ていて思うのは値段が高いから潰れる、という価格競争に負けるというのもありますが単純に飽きられていると感じることも少なくありません。
「なんか・・・魅力がない」「なんとなく行く気にならない」という店舗に求める品揃えや価格以外の要素が最近は目立ってきています。理由は選択肢の増加です。
商業施設でも店舗は200店舗あるのに入店するのは1割もないですよね。もはや視界にすら入っていない状況です。
選ばれる難易度が高まったからこそ変化し続けて目立つことが重要です。
このスーパーの事例で実感しているのは視覚的違和感を作ることも一つのポイントですね。
「えっ?なんで??」という驚きです。これがタイやサバやアジだったら視覚的違和感は感じないですよね。いつも通りの鮮魚コーナーです。サメだから驚きがすごいし、こうしてSNSでお祭り騒ぎになるわけです。
最初「もしや私のクライアント??」って思ったほど似たようなことを私はクライアント先でやっています。
一番ヒットした視覚的意違和感は天井からペットボトルを240本吊るして「あなたはこれからも資源を無駄にするんですか?」と言ったコピーで炭酸水を作る機械を爆発的に売ったことがあります。
天井に空のペットボトルが240本テープで括られていたら嫌でも見てしまいますよね。
そして、「なんだろう・・・」の視覚的違和感の後に高揚感(ワクワク)が生まれます。ただ商品を綺麗に並べても気づいてもらえないし手にすら取ってもらえません。これでは商品は売れない。
従業員発案の店内企画を週2回開催すると”飽きられない”
これまでお客様は情報が少なかった(折込チラシ程度)から店舗はさほど努力をしなくても飯が食えましたが、先述の通り最近は選択肢が増えすぎています。
オンラインショッピングも日常になり、店舗に来店をするハードルが確実に高まっている中、繁盛している店舗はどこも「ライブ感」を大切にしています。”今ここでしか味わえない”という時間軸を強みにした販促・集客です。
マグロの解体ショーとかもその一つですよね。私もクライアントが実施すると聞いて参加したことがありますが大迫力でみんな写真を撮ったりと大盛り上がりでした。でも仮にこれが毎日になるとこうはならない。
そうそう、店づくりは鮮度が重要です。毎週のようにVMDを変えたり、店内イベントも週2回程度取り入れて顧客の来店頻度を高める努力をしなければいけません。
そうしないとすぐに忘れられてしまうし飽きられてしまいます。退屈にさせたらもう終わりです。
あそこにいけば何か出会えるかもしれないという期待感を作り続けることができる店はこれから生き残るでしょう。
さすがに本部がこういったイベントカレンダーを作って週2回の企画まで設計し、全店舗実施!となると大変なので店舗で働くメンバーから企画を募集して形にすると良いです。
私のクライアントはこうして企画を作り続けています。最近は「1年ぶりに帰ってきた●●イベント!」人気企画は周期で開催したりしています。すべてを本部が管理するのではなく、店舗に余白を残してあげることでこの余白を埋めるための行動をしてくれるようになります。
最初は大したイベントではなくても徐々に地域のお客様がハマる企画に成長していきます。
毎回新しい企画をしてバズ企画を発掘する流れと、定期的に「初めてのわんちゃんねこちゃんセミナー」を実施するのもありです。ちなみに九州のクライアントは、このセミナーを週1回開催しているのですが、半年先まで埋まっているのでもはや「初めてのわんちゃんねこちゃんセミナー」に参加する頃には初心者じゃなくなっているんじゃないか・笑 という定番企画もあります。
色々と試してみて徐々に顧客に合ってくるものなので現場の企画を否定せずにどんどん実施していきましょう。
飽きられない努力・・・大切ですよ!