販売促進で欠かせないPOPは綺麗よりもインパクト重視
いわゆるメーカーから送られてくるPOPはほぼ読まれないと理解した方が良いです。
あまりにもデザインが綺麗で歪さもなく整いすぎているためスルーされます。
実際に毎月のように店頭に立っていた(コロナ期間中は自粛)時に実感したのは自作のPOPはみてくれるけど、綺麗に陳列されメーカーのPOPをつけた売場はほぼ一眼見てスルーされていました。
理由は超明確です。あまりにもありふれているのです。どこの店も同様のことをしているため見飽きている、ということです。
どこでも同じ化粧品の展開をしているし、入浴剤の展開をしています。基本的にメーカーから送られてきた商品を展示する際に大手企業は売場のVMD指定が入るので仕方ない面があるのですがそうではない店舗が同じことをして勝てるわけがないですよね。
だから、綺麗に見せて「おぉいい感じ」と自己満に浸るのではなく、「ちょっとやりすぎじゃないかな、怒られないといいけど」くらいのインパクト重視でいきましょう。それくらいしないと気づいてもらえないし興味も持ってもらえません。
もっと売れる店を作りたい!店舗経営者がまず販促面で取り組むべきこととは
答えはシンプル、商品認知度を上げることです。
あなたは毎日店にも出るし、拘って商品を仕入れているかもしれません。
しかし、残念ながらお客様はあなたの店内の商品の1/100も知られていない、興味を持たれていないと自覚しましょう。
商品は確かにほぼ180度の視野角で見えているのですが注意してみるのはピンポン球くらいのサイズと言われています。
ぼんやり見えていてもほぼ見えていないという状況です。
となると、ピンポン球の視覚に商品をおさめる努力をしなければぼんやり眺めてスルーされるという悲しい結末が待っています。
そして、お客様はいつも通りの商品を購入して客単価の主導権はお客様が握り続けるのです。
これじゃ売上を伸ばすのは難しいです。主導権は店舗側が握らないとね!
で、具体的に何をするべきなのか、のお話です。
POPのサイズは最低でもA4に変えるだけで売上は伸びる
多くの店舗はせっかく手作りのPOPを作っているのに小さすぎる!読めない、視界に入らない!もっと大きい紙にしないと!と私はいつも思います。
そして、最低でもA4ですね。と言うと大きすぎて貼れないというじゃないですか。
商品を売りたいのか?綺麗に見せたいのかどっちですか?と聞くとみんな前者を選びます。(矛盾してる・・・)
最初は無理矢理A4サイズにしてもらうのですが成果がしっかりと出るのでたいていA4サイズ以上で統一されます。
「たしかに今までのは小さくて見えなかったですねぇぇぇぇははは〜」と言ってるのですが散々反対したことはもう忘れているようです。
POP台紙のカラーはできる限り蛍光色が良い
これもテスト済みなのですが、できる限りPOPは蛍光色が良いです。
あの蛍光マーカーの蛍光色です。
発色が良いとそれだけ目立つのでピンポン球視界に入りやすい。(←これとっても大事)
基本的に字は黒字でOKです。色を重ねると目が疲れて最後まで読んでもらえないので黒一色がベースで、強調したい時は白の下線、黒を厚塗りする程度で良いです。
POPにイラストを書きたい!でも用紙が明るすぎてうまく書けない
大丈夫、これも解決済み。
白地の用紙にイラストを描いて切り抜いてPOP台紙に貼り付ければOK!
こうすることでPOPのイラストに立体感が出て目立ちます。
以上三点を取り入れるだけで視認率が劇的に上がります。
メーカーから送られてくるPOPが悪いとは言いません。たしかに綺麗だし売場もそれなりに映えます。
しかし、残念ながら世の中の多くの店がそうしているため目を引くことはない、ありきたりな光景になります。
大切なことは、商品に気づいてもらう→興味を持ってもらう→手に取ってもらう→購入してもらう
ことです。これ以外ありません。
ぜひご自身の店舗のPOP作成の参考になれば嬉しいです。