店舗経営の堅実さとは攻めないことなのか?
先日クライアントと食事に行った際にたまたまその店でクライアントの友人経営者がいました。
そこで「相変わらずご堅実で!」と言われているのを聞いて「あ〜他社にはそう見えてるんだなぁ」と思いその後クライアントに
「堅実ですって・笑 どこが堅実なんでしょうね・・・」と話したところクライアントも同じ感想で何も変わらずやっているように見えているんだなという話で盛り上がりました。
店舗経営で堅実に成長している場合、変わり続けていることが圧倒的に多いと思います。
それも手堅く稼ぐために本社と現場におけるありとあらゆるエラーをなくす仕組み作り、現場の店長とスタッフの教育研修(ちなみに両方とも私が担当しています)を5年後の店舗のあるべき姿に向かって進めています。
めちゃくちゃ変わりますよ。どれくらい変わるって、スイカを切ったらメロンが出てくるくらいですよ!(我ながらぴったりな表現・笑)
それでも外からしてみたら店舗も出店しているし、順調に成長しているように見える、まぁこれでいい。
当然ながら新規出店をする以上は相当エラーのないように作り込みます。私自身は店舗が出来上がってから動くので、それまではクライアント社内で出店エリアや家賃交渉などがんばっていつもやっています。
私にとっては正直立地は良いに越した方が良いですが、出したところを正解にします。
私的には一番重要視しているのは店内の仕組みと採用です。この二つは超絶拘っています。やはり、顧客にとってもスタッフにとっても快適に店内で過ごして欲しいですね。
このクライアントはドミナントでの出店も多く私も3年以上関わっているのでスタッフ満足度が鬼高く友人・知人でほぼ初期メンバーは揃う状態です。(本当にいつも皆さんありがとう)
誰だってせっかく働くのであれば切磋琢磨成長できて、お互いに充実感・達成感が得られる職場で働きたいですよね。お金以外に得られるものが多ければ多いほど良いと考えています。
儲けるの手前のあり方を重視しているので強固な人間関係を構築できます。働く人にとっては時給がもらえるのは当たり前、いかに+アルファ得られるかが重要なのです。(と言う価値観で店舗運営をしています)
順調に成長し続けるためのエラー減らす方法
今日は店舗内におこりうるエラーについてお話をします。顧客が入店をしてから退店をするまで満足してもらえるように設計されています。商品数・在庫ストック・通路幅・ファシリティ(設備)・店内掲示板など、それでも日々エラーは表面化します。例えば、電球が切れているとか、クレジットカードの端末が故障するとか、発注漏れが生じて商品が品切れになったりとか、惣菜が近隣のイベントで完売して販売ロスがあったり・・・。
大切なのは、このエラーを再発させないことです。クライアント先では、1日の中で3回エラーチェックの時間を設けています。土日はシフト状況によりまちまちですが、基本的には毎日やってもらっています。
このエラーチェックで「えっまじで?」みたいなことばかりなのですが、再発防止のための仕組みを作るとあっというまに消え去ります。これが気持ち良い。
1ヶ月で100個くらいどの店もエラー回避できるようになるので、10店舗でやれば1000個(被るのもあるけど)出てくるわけです。
どうしてここまでやるのか?と聞かれたことがあってそのときに答えたことが我ながら良いこと言ったなと思ったのでお話すると、「顧客の期待値は上がり続ける」からなんですよね。
前回よりも今回の方が期待値は上がります。なぜなら悪い記憶よりも良い記憶が定着すると次回来店の時にだいぶ美化されています・笑 これがまた大変。
今日はあんまり大したことかけていませんが・・・エラーチェックを1日3回しましょうくらい。でもとても大切なのでご自身の店舗でも取り入れてみてください。
自分たちでは何気なく日々店舗運営していると顧客のストレスを見過ごしがちです。よくないのは店内をルーティーン化してしまうことです。
慣れるまではみんな意識するのですが、慣れるとダレます。これ本当によくあることなので気をつけてください。
だからこそ見落とさないために仕組みを取り入れるのです。ぜひ、やってみてください、エラーチェック!
改善し続ける姿勢は顧客を虜にする
店舗スタッフが自分達の店を改善し続ける文化を構築できると良い効果がたくさんあります。
まずはじめに仕事に手を抜かなくなります。「もっとちゃんと確認しろ!」みたいなことを一切言う必要がなくなります。
これは私的には想定外の効果で、やはり普段から顧客対応や店内で顧客が触れるもの使うものを見る癖があるため自分たちの行動にも気を配るようになったのです。
ちょっとしたチェックで防げたトラブルやクレームが撲滅したことで日々楽しく働くことができるようになりましたね。(もちろん問題はまだまだありますが・・・)
そうそう前にスタッフが「クレーム減ったので売場づくりに時間取れるようになりました!」と言う声もありましたね。(成田記憶調べ)
従業員が働きやすくなることで顧客も滞在中満足度が自然と高まります。
やはりスタッフが楽しそうに働いている方が居心地が良いですもんね。空気感も以前よりも明るくなり色々改善した結果、お客様も何か聞きたいときに近くに店員がいてくれるから安心して買い物ができています。
もちろんこれに甘んじることなく今日もエラーを探していることでしょう。快適さや便利さ、そしてスタッフコミュニケーションを通して育まれる愛着がリピート率向上に繋がります。
ぜひご自身のお店でも今日の話を取り入れてみてください。