従業員の要望に応えることで従業員満足度は上がるのか?
従業員満足度をあげたいから従業員に無記名でアンケートをとった方が良いですか?
と聞かれるのですが、取りたければ取ればよい、と素っ気なく応える成田直人です。みなさまこんにちは(笑)
私はこの質問をしてくるトップの資質をいつも問うようにしています。
「というかあなたの会社(部署・店舗)でしょ?なぜそんなに従業員に気を使うのか?」と私はいつも思います。
辞められたら困るから・・・と遠慮をしている時点でアンケートをとったところで挙がってくるのはわがままでしかありません。
従業員に遠慮をしている会社で伸びる会社はほぼない・・・です。
中には私の体験談でしかありませんが、私のコンサルティングを通して組織変革した経営者はいます。
遠慮する=従業員にとって働きやすいと誤解していたからです。
本当の意味で従業員にとって良い会社というのは、従業員に遠慮するのではなく、「会社をどうしたいのか」をはっきり提示し、従業員に具体的に協力を募ることでモチベーションを引き出す組織だと思っています。
従業員にとって都合の良い会社は正直言って楽ですがやりがいはありません。
なぜなら挑戦や新しいことを否定するからです。居心地は良くても仕事に飽きてしまい結局仕事がつまらなくなるものです。
従業員が本当の意味で幸せなのは、これもコンサルによって定義が違うのかもしれませんが、私は働いている時間を忘れてあっというまに1日が過ぎ去ってしまうようなワクワクが続く職場だと思っています。
これがまさに私にとってのABCマートのアルバイト時代がそうでした。この時のワクワクをゴールに従業員満足度向上のコンサルティングを日々行っています。
従業員満足度が高まる組織のトップはここが違う!
現場を蔑ろにしない
これは外部の人間だからこそわかることなのですが、人材育成研修をしている中で経営陣が受講生と一緒になって私の研修を受ける会社は非常に成長しています。
普通に考えたら経営者は受講生と一緒に研修なんて受けたくないものです。なぜならやることが他に沢山あるからです。
しかし、研修を受講する各階層のメンバーが将来の自社を作ると信じているので一緒に研修を受けます。この現場の価値を認識しているというのもとても重要です。
同じ時間を共有するだけでも従業員にとっては手の届かない存在で想像上で経営陣を批判してしまいがちですが、実際に近くで一緒に仕事(研修を受講)することで想像上の悪のイメージが解消されます。
従業員が無理をしなくても利益が生まれる会社にするには?を追求する
年商100億前後のクライアントに共通していることなのですが、まだまだ枠組みとしては中小企業なので、従業員にとって働きやすい環境をしっかりと作りたい、という相談があり冒頭の話をしたところ大賛成!ということでコンサルティングが始まりました。
コンサルティング中によく役員との議論として挙がるのは「その施策は従業員の成長を生み、未来の”無理”を解消するものになりますか?」です。
(この私の問い自体が100万円の価値があると勝手に思ってます・笑 おぉぉってこの質問で唸った人とは気が合いそうです)
これまでの企業文化では到底生まれてこなかったアイデアを私はどんどん会議の中で提供します。
それなりに価値のあるアイデアを提供できるのは過去15年間で250社以上のビジネスモデル(企業文化)を見てきたおかげです。(みなさまありがとうございます!)
従業員を使い捨てのコマのようにハードワークさせて辞めていく人が悪で、残っている人が善のような旧来のマネジメントから完全に脱却しなければいけません。
(まだまだ残っていますよね、特に店舗ビジネス業界は
当たり前ですけど、ブラック企業ではこれからの時代は生き残れないため、役員と一緒に私が立案する社内施策は未来の従業員のハードワークを減らし空いた時間でもっとお客様を幸せにする方法を考える時間に充てます。
ハードワーク→ハードワーク減る→時間が空く→未来の売上作り(顧客満足度高)という好循環の組織習慣を作ります。
不測の事態に経営者が腹を括る
組織のトップとして腹を括るのが経営者だってたぶん100人の経営者に聞けば100人イエスというと思うのでおそらく読者の方も普通のことのように聞こえると思いますが、実際に数えきれないほど経営者と会ってきて、本当の意味で腹を括れている経営者の方が少ない印象です。
自分が立ち上げた会社にも関わらず不測の事態になると他人事になり思考停止になる経営者・・・沢山いますよ。
今回のコロナウィルスについてもそうだと思います。思考停止する経営者と前を向いて戦っている経営者と二分していますよね。あなたの会社の社長はどうですか?あなた自身(経営者なら)はいかがでしょうか。なんとかしなければと思いながらも行動力が落ちていたりしませんか?不測の事態に行動量が落ちる経営者は腹を括れていません。
私の周りだけでもコロナウィルスが蔓延したからこそ新しいビジネスと出会えてよかったという経営者や、今まで考えたこともなかったビジネスに出会えて従業員の生活を守ることができていると笑いながら語る経営者もいます。コロナウィルスを前向きに捉えられるような努力を重ねてきているということです。
もちろんやりきった上でも苦境に陥っている経営者もいます。でも話をしていて「必ず活路を見出す。負けない!」と言葉が前向きだし、話をしていて大丈夫だろうなと思えます。
きっと毎日一緒に働く従業員も経営者の姿を見たら「私もコロナに負けないようにがんばろう!」って奮起するだろうなぁと。
腹を括るってすごい大切だなと書いていて再認識しました。(今年も減量を僕は頑張りますよって話違うか・笑)
以上です。
今日の話が少しでも従業員の働きがいを生み出す組織作りの一助になったら嬉しいです。