だからあなたの優秀な部下は辞めるんですよ

従業員満足を高めるには良質な人間関係が欠かせない

私がこれまで担当してきた中小企業から大手企業までで従業員満足度の低い企業の特徴は離職率が高いことです。

それも超優秀な人材から辞めて組織が弱体化する、という状況を幾度となく見てきました。

社内にとって必要のないやめるべき人がやめるのは正直どうでも良いと私は思っているのですが、会社の主軸で活躍する人が辞める組織というのは必ず組織に何かしらの問題があります。

ではその問題とはなんなのでしょうか。成田調べによる過去の棚卸しをした中で今日は最も優秀な人材が離職に繋がる話をします。

優秀な部下を持つ上司の愚かな思考習慣

大きく分けて優秀な部下が離職をする3つの上司の思考習慣を紹介します。

①優秀な部下に嫉妬する
②部下に謝れない・感謝できない
③離職後に自身を顧みない
私がこれまで担当してきた企業の中で「成田さん、すみません会社辞めることになりまして・・・」と言った超優秀人材の離職理由は、人間関係にありました。
私も正直そこまで関われるほど時間を持て余してなかったので離職されてしまったみなさまには申し訳ない気持ちがあります。(もっとフォローできたら良かったなぁ・・・と)

①優秀な部下に嫉妬する

私がよくクライアントのプロジェクトメンバー(部長クラス)と仕事をする時に、「くだらねぇ!」と思うのはコンサルタントとして入っている私に対する嫉妬心です。
(私が優秀と言いたいのではなく、主導権を握られるのが嫌なのだなと思います。組織内の日常に置き換えていただければと思います)
ただ「くだらねぇ」と思って放置すれば良いかと言われればこの人もプロジェクトメンバーなので私が伝えたように動いてくれないと全体最適に繋がらないので関係づくりをするのですが、超ストレスです(笑)
部「成田先生は社内(現場)のことがわかってない・・・」
成「では、○○さんは、社内の何がわかってるんですか?どうしたらここで明確になったアクションプランがスムーズに行くのでしょうか。」
部「それは現場サイドに聞いてみないと・・・」
成「(はぁ・・・あなたが全然わかってないじゃない・・・)」
成「私は毎月現場メンバーと一緒に現場に立っているし、ヒアリングもして本件について同意済みです。ご存知なかったのでしょうか。(このくらいの情報ちゃんと吸い上げて欲しいなぁ・・・)」
とまぁ、自分の権威の保持と、確証のない意見をさも確証のある意見のように振りかざす見栄っ張り上司の下で仕事をするとやる気失せますよね。
私はコンサルタントとして仕事を受注している側だからといって下手に出ません、関係はイーブンだと思っているので引きません。というか思っていることははっきり言います。言えないとなると厳しいですよね。

②部下に謝れない・感謝できない

優秀な部下が離職する上司に共通しているのは自分の非を認められない人です。
(適切な事例じゃないかもしれませんが、以前あったクライアントとのやりとりを紹介します)
特に社内で起こった問題や取引先との問題で真っ先に謝罪するべき存在である上司が謝らずに他責にする瞬間を見ると萎えますよね。
成「本件についての進捗どうなってますか?」
部「いやぁなかなか思うように行っていなくて」
成「そうですか。それは私にも責任がありますね。依頼の仕方や手順、量に問題があったら教えて欲しいのですが」
部「現場も忙しいみたいで・・・」
成「忙しいというのは全く時間が取れないということですか?それとも取り組む目的が共有できていなくてモチベーションが上がらないのですか?」
部「どちらもあると思います・・・」
成「こちらで善処できることはすぐに取り掛かります。○○さんサイドはどうでしょうか。どのように行動改善されますか?」
部「もう一度現場と話をしてみます。」
・・・とまぁこんな感じのやりとりです。
これは組織では当てはまらないかもしれませんが、双方がコミットしなければうまくいくものもうまくいかないと思っています。
今でこそこういったクライアントはいませんが、過去手を焼いたのを覚えています。
プロジェクトそのものが自分ごとになっていない→自分は関係ない→できなくても仕方がない→私の責任じゃない
と言った感じです。こういう上司に限って、私が質問をすると本人は口を濁して部下に「どうなってる?」と聞いて部下もしどろもどろ・・・
そして、なぜかその場で部下が叱られるという謎の状況。
この時も部下は「なぜ私が叱られないといけないんだろう」と思っていたと思うし自身のマネジメントには言及しないあたり残念だなと。

③離職後に自身を顧みない

自分が悪いと思うのはこのタイプの上司にとっては苦痛以外の何ものでもないです。
傷つけられることよりも傷つけることに慣れすぎているため、ハートが弱く、周りから否定されることはもちろんのこと自分のことを否定する勇気を持ち合わせていません。
だからか、常に自分の意思決定が正しいという癖が思考にこべりついています。
特に過去に大きな成功体験をしたレジェンドタイプの人は譲れない思考が強いですね
もはやここまで書くとどうしようもない管理職なのですが、もしかしたらあなたもちょっとは該当するかもしれないという視点で読んでいただくと気づきがあるかと思います。
(ちなみに私がここまで書きながら過去一緒に働いてきたメンバーの顔を思い出すと十分にあったなと反省しながら書いています。)
辞めた時は「あいつが悪い!」と強く否定しがちなのですが、落ち着いて考えてみると自分も悪かったなぁとふつふつと湧き上がるもののおそらく誰にもこのことを話すことができないタイプなのでバーでしっぽりと内省の時間を設けて欲しいものです。(あくまで希望です)
以上です!優秀な部下がやめる上司の3つの悪習慣いかがでしたでしょうか。
かなりのあるあるだったのではないかと個人的に思っているのですが、「私はない」という人に限ってあるので過去の振り返りをすることをおすすめします。

優秀な部下がやめる上司の下で働く人への処方箋

こうして書いてみるとこのタイプの上司はととても気が小さく傷つくのを恐れているように見えますよね、うんまさにそうなのです。
あなたの会社の形態がわかりませんが、在宅も増えているのであれば、コロナで在宅になりあなたの上司はよけい孤独感を感じているかもしれません。
自分が孤立するのではないか?このまま見放されるのではないか?今まで近くで仕事をしていた時に感じていた繋がりや安心感が得られない中むしろ不安いっぱいで働いているかもしれません。
だから余計パワハラ気質になるのです、ただただ怖がっているだけなのです。犬同士のすれ違いの無駄吠えみたいなものです。
こういった上司の心を開けるのは大変かもしれませんが、部下です。そう、あなたのこと。
「部長!そんな強がってないでもっとさらけ出してくださいよ」という気持ちで思い切って接するのも良いかもしれません。
怒っていてもそれはあなたに向けられたものではなく弱い自分を受け入れられずに強がっているだけだと思ってみてください。
(実際私は、こういう感じで激おこ上司とは接してうまくやっています。あなたは毎日だからきついかもしれませんが、真に受けて落ち込んではせっかく仕事もつまらないものになってしまうので、もう少し気持ちを軽くするためにもぜひ)

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