辞めていくスタッフを引き留めても時間の無駄

離職しようとしているスタッフを前にして「なんでやめるんだよ!困るだろうが。お前は責任感が本当にないやつだな!」とブチギレたところで何も生まれません。

それなら「ごめん、私が悪かった。これから変わるから店に残ってくれ!」と優しく言ってみたら・・・残念ながら意味ないです。

なんだ、これじゃ別れ際のカップルじゃないか・笑 未練があるなら別れ話になる前に相手に尽くせよばかやろう!という話です。

先日クライアントワークをしていてスタッフの離職をどうしたら止めることができるか?という議論になりました。

私は沢山のクライアントをみてきているので上司が変わらない限り離職理由も変わらないし、辞めていくスタッフは後を絶たないと思っています。

と、このように気持ちよく送り出した方が後のことを考えると100倍良いです。

引き留めても気持ちは変わらない(まるで別れることを決めたカップルのよう)ので潔く諦めましょう。

なぜ人手不足になるのか?理由は店長にあった!

これは本当に店長に自覚してほしいのですが、人手不足になるのは業界がどうのこうのじゃないんですよ、すべて店長の人間性の責任です。

部下は当たり前ですが店長を選ぶことができません。私もABCマートでアルバイトしている時に、店長の厳しい接し方に悩んだことがあります。

これあるあるじゃないですか・笑?

もちろん部下を成長させるための厳しさなら良いのですが気分がコロコロ変わる店長の下で働くのは精神的にもきついです。

今でこそパワハラがあれば内部告発できる時代ですがそれでもまだまだパワハラまがいなコミュニケーションは多いと私は実感しています。

スタッフの離職に悩む店舗に本社の意向で私がコンサルタントとして伺うと毎回驚くのは店長の態度の悪さです。

だからかぁ・・・と思うことしかないのですがネガティブな理由でスタッフが離職していく店長の共通点を列挙します。

①人の話を聞かない
②自分が一番正しいと思っている
③気分がコロコロ変わる、自制心がない
④自分が悪いとは思っていない、他責思考
⑤感謝と謝罪ができない
⑥命令がコミュニケーションのベース
⑦特定のスタッフに対する陰口や文句が多い

とまぁ、書いているだけで気分が悪くなりそう(私自身がもっとも自制心がないのかも〜)なのでこのへんにします。

スタッフが辞める店は店長の資質の共通点があります。これは、スタッフが辞めない店も同じです、店長が人格者であることが多いです。

スタッフの離職率を改善するには「店長力をアップする」ことが重要

何も大袈裟な「店長力をあげろぉぉぉぉぉ」と私は言いたいわけではありません。

スタッフが働きやすい環境を作るために最低限の配慮はしてマネジメントしましょうね、という話です。

私は離職率を下げるための店長研修を毎年引き受けて着実に離職率が下がっている(さらに、店長が変わったこともあり私も研修を受けたい!とスタッフが希望をし、スタッフ研修をする企業が多いです。店長とスタッフで共通言語が増えるのはとても良いことですね。)のもあり自信をもって言えることがあります。

店長が優しくなればスタッフの居心地はよくなる、です。

当たり前のことなのですが、店長がいつも笑顔で働いていればスタッフの離職率は下がります。

一昔前は店長は嫌われ役!と言ったものですが、今は違います。無理に気張ってリーダーシップを発揮する必要はありません。それよりもスタッフから応援される店長になった方が現場のエンパワーメントは確実に上がります。(←間違いありません。実証済み)

スタッフの離職を食い止めるには自制心を鍛えることが大切

先ほどお話をしたように、スタッフの離職が多い店長は基本的に機嫌が悪いです。

そして、自分の思い通りにいかないと不機嫌になります。さらには上司(スーパーバイザーなど)から指摘を受けると傷つき現場で怒鳴り散らすか明らかに落ち込み現場の空気を悪くします。

と、このようにストレス耐性が低い豆腐メンタルタイプの店長のマインドに問題があります。

店舗スタッフはお客様サービスに集中したい、お客様満足度を向上する取り組みに集中したいのに店長の機嫌ばかりを伺っている・・・という店をこれまでに沢山みてきて店長に直接アドバイスするのは「自制心が低い、まるで子供みたいですよ」とやんわりと伝えるようにしています。

売上が上がらなければスタッフのせいにして、みっともない。

そう気づいてもらわない限り、この店長が変わることがないので伝えることを伝えて(自制心高めようね)、一緒にマインド改造をしていきます。まずはじめに何をするのか。それは超シンプルであり「えっ?んな当たり前な!」と思うようなことです。

何があっても機嫌よく過ごすこと、です。(普段は具体的にアドバイスをして行動変容を促す私が抽象度の高いアドバイスをします。)

まずはこのアドバイスでどれだけ徹底できるか?をテストします。実は一定数、機嫌が悪いとスタッフに映っていることを自覚できていないだけで自制心の高い人もいるからです。

まずは機嫌良く過ごしてもらうことで様子をみます。(これでも変わらないなんでやねん!という場合は・・・)

これでもダメなら思うように自分をコントロールできない理由を徹底的に吐き出させます(これはそれなりに人間関係がないとできません。私は受講生にとって安心できる存在になれるよう日頃からコミュニケーションを工夫しているので話をしてくれます)。

そうすることで問題が明確になります。

こういう店長がなくならないのも上司(スーパーバイザーなど)が「お前もっとスタッフと話す時ニコニコしろよ!」という指摘で終わってしまうから変わらないのです。根本解決しなければ結果は変わらないですよね。

一通り吐き出させ(私はメモをする)たらメモを見せます。「いかがですか?」と。

これでなぜ不機嫌なのか?をメタ認知(客観視)することができます。そして、もっとも緊急度と重要度が高い問題や思考の癖を改善するためのトレーニングをしていきます。

たいていこの3ステップで人は変わります。

STEP1 機嫌良く過ごそうと伝える
STEP2 自制心が低い理由を吐き出す
STEP3 解決トレーニング

こういう仕事をしていると従業員の問題の大部分は承認欲求なのだなと思います。

もっとみてもらいたい、大切にしてもらいたい、という気持ちが問題行動に変わることが多いです。

働く人の精神的欲求が満たされる世の中になればいいなと思っています。

ぜひあなたの組織を振り返ってみるきっかけになれば嬉しいです。

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