100%の確率でブランドの公式LINE登録をさせる販促がうまい
とても勉強になる店というか人と出会いました。背景をサクッとお話すると、とあるスーパーの一角で実演販売がされていました。
取り扱うものは包丁です。よくあるいわゆるエプロンをつけたお兄さんがどれだけ切れ味が良いのかを語りながら実演をする姿に人だかりができていました。
これはちょっと見てみよう・・・と思った私は遠目から覗いてみると見事の一言でした。何がって購入した全員が公式LINE登録していたのですから。
心の中では「ちくしょー最近包丁買ったばかりだから買えねぇ」と悔やみながらその一部始終を野次馬のように見ていたのですがやっぱり買えばよかったなと後悔しています。
(ちなみに、彼の実演販売から公式LINEへの導線は僕のグーグル口コミを書いてもらうプロセスと限りなく近いです。)
では具体的にこの登録までのフローを確認しましょう。
①来店した顧客に実演会があることをお知らせ(あと5分後にはじめま〜す♪)
②実演販売開始
③今使っている包丁の悩みについてお客様に聞く(おうちの包丁の切れ味どうですか?)
④あからさまに切れない包丁でトマトを切るが潰れる(みなさんの家の包丁こんな風になっていませんか?)
⑤そこで登場めちゃ切れる包丁(トマトをスパンスパン!と切りまくる、しかも超薄切り)
⑥包丁を研ぐための研ぎ機も付属で付いてくるよ〜♪(価格を提示する前にセット売りが前提)
⑦いつもは5980円で販売してるんだけど、今日だけ3980円!(ドヤっ!)
とまぁ、こんな感じで包丁を売っていました。(僕も実演販売やってみたいなぁ・・・)
本題はここからですよ。
購入したお客様に「今後メンテナンスの方法や普段の手入れの仕方など定期的にLINEでご案内したいと思っているのでこちらスキャンしていただいてもよろしいでしょうか。」
これだ、この一言!何気ない一言かもしれないけど、絶対に断れないフレーズで100点満点すぎるよ!
売ったら終わり・・・の時代は終わったんだなぁとしみじみ思いました。
今あなたの店はどうですか?商品を販売した後にファン化に繋げるためのツールやセールストークデザインはありますか?ないのだとしたら早急に作ったほうが良いですよ。
どんどん顧客はライバルに囲われて決まったところで商品やサービスを購入・契約するようになります。
これまでは包囲網を敷かなくてもお客様が次から次へときてくれましたが、今はないです。
広く浅く認知を広げて販売をするのではなく、狭く深く信頼関係を育むことが実店舗ビジネスでは欠かせない戦略です。
プラットフォームはなんでも良い、大切なのはストレスなく登録に結びつけること
「なるほど!それならLINEがいいですか?それともインスタ?OEMサービス?」と聞かれることが多いのですが、ぶっちゃけなんだも良いと思っています。
大事なのは顧客にとってストレスがないことです。
「となるとうちのお客さんはLINE使ってる人が多いからLINE?」と思えばそれで良いです。
まずはプラットフォームを選んで、どうしたらストレスなく登録に繋がるか?を考えていきましょう。
→必要のないメールが沢山くるのではないか
(売り込みメールばかりでうざい)
→もう特に必要ないのにLINE登録したくない
(登録する理由が特にない
②ストレスを排除する登録の目的
→メンテナンス方法
→商品の使い方を動画で紹介
→破損・初期不良などの問い合わせ用
③どのタイミングで登録依頼をかけるのか?
→お会計終わってから
→購入意思確認が済んだ直後
と、こんな感じで決めると良いです。
とにかく「もちろん登録しますよ!」という状況作りに力を入れることが大切です。
「よろしければ登録していただけますか?」の一言でそれまで満足していても一気に冷めることもあるので全体的に満足度を落とす可能性もあるのでタイミングは慎重に。
大切なのは、顧客のストレスを排除して「もちろんいいですよ」という環境を作り込むことです。
そうすれば従業員も断られることが少ないのでストレスもないし、お客様もハッピーです。
「公式LINE登録絶対にしてこいよ!」と本人の資質や接客力に依存した獲得方法ではなく、設計が肝心なのできっちりと作り込んでいきましょう。