店長研修を実施すれば店舗の売上は伸びるのか?
先に結論を言うと、上がるとも言えるし上がらないとも言えます。
(・・・結論になってない)
私が引き受ける店長研修は確実に売上が上がります。
コロナ禍でも過去最高売上・利益を達成している企業が多いです。
理由は簡単で売上が上がる組織になる素質があったからです。
ここすごいポイントで、売上が上がる素質がなければ当然ながら店長研修を導入しても売上は上がりません。
初めは私自身も問い合わせや紹介を受けたら100%仕事を受けていました。
中には売上が上がらずにドロップアウトした店長研修もあります。
当たり前ですが、成果が出なければ紹介もリピートもないですよね。そこで考えました。
「どんな組織が店長研修を導入することで売上が上がるのか?また上がってきたのか?」
を分析することにしたのです。
売上が上がる見込みの高い組織の5つの特徴
①店長研修に経営陣が参加する
→研修を人任せにせず自分達で成果を回収する気概がある
②店長研修後の課題の提出率100%
→本気で組織を変えるコミットメントが強い
③わからないことをわからないままにしない
→研修の休憩時間に質問をする
④失敗をしても咎めない組織文化がある
→チャレンジ精神が醸成される組織になっている
⑤自分ができたら他のメンバーのサポートに回る
→自分だけではなく他人への関心度が高い
2つ以上当てはまっていればOKです。
あなたの組織はいかがでしょうか。
私は初回のキックオフセミナーは紹介・問い合わせを頂いて100%受けています。
そして、研修を受けるメンバーや経営陣と顔を合わせて話をして店長研修を受けるかどうかを決めます。
(偉そうな仕事の受け方をしているように見えるかもしれませんが、テストをしてからマッチングしないと受けて成果がでなかったら両者が傷つくだけです。)
店長研修の進捗に私が驚いたら間違いなく結果が出る
私の店長研修は契約期間が1年〜3年のいずれかです。
組織のレベルと目指す目標から私なりにデザインをして期間を決定します。
基本毎月企業に伺って研修をしているのですが、出す課題一つとってみても年間計画の中ではとても重要なマイルストーンとなっています。
課題の進捗が良くないと「レベル感落とさないといけないな」という判断になり研修コンテンツのさらなる細分化と課題量の調整がはいります。
結果的に目標値を下げるか、契約期間を延ばすかの二択でクライアントには判断してもらいます。(私にもできることできないことがあり、身の丈を超える約束はしません)
もちろん中には「成田先生の思うように進めてください」と完全に一任してくださる企業もあります。
中には、契約期間よりも短く目標達成をして終わった企業もあります。
思い出すだけでも鳥肌が立つほど取り組みが素晴らしく正直私が講師でなくてもこの企業は今の成長があっただろうなと思っているほどです・・・(出会えたことが本当にラッキーだだったなと)
何より出す課題をこなすだけではなく、店長研修を受けるメンバー内で話し合い課題の負荷をさらにかけたりしているわけです。しかも一切文句も言わずただただ私の想像を超えてきます。
私の研修の特徴の一つに、「店長自身が考えて答えを出す」という指針があります。
たとえ私が答えを持っていてもそう簡単に答えを出すことはしません、自分達で考えてもらいます。
今まで答えが与えられてこなすことを中心に仕事をしてきた店長陣は苦戦を強いられます。
それでも自分達で考えて答えを出すことで店長が成長します。結果的に私の想像を超える販促アイデア、従業員満足度が向上するイベント企画を思いついて店舗のみならず会社がどんどん変わっていきます。
結果を出す(結果が出る)プロセスは企業それぞれになりますが、前向きな企業文化と店長の資質があれば店長研修で理想の会社を手に入れることができます。
店長研修を引き受けない基準は持つべき理由
残念ながら問い合わせをいただき、キックオフセミナーをしても結果的に店長研修を引き受けない企業もあります。
一番の理由は、私が訪問をした際にお客様視点で店長を見るからです。
例えば私がお客様だとしたら店長は一人のお客様として私を出迎えてくれるでしょう。
しかし、これが協力業者となるとお客様ではなく、「自分達が使ってあげている」という姿勢に変わる店長がいます。
私はクライアントに常々業者ではなく業者様と捉えるように伝えています。例えば配送業者の方が配送にきてくださったら「ありがとうございます」と言うべきです。
「そこ置いといて」「今忙しいから伝票サイン待って」と言った対応はしない、ということです。そして、担当者名で呼ぶことも大切にしています。
協力業者のサポートなくして店舗運営、経営はできないわけですから。
では、私の立ち位置は何か?まさに協力業者、です。
訪問した際に「店長研修?なんでこいつの話をきかないといけないんだ?」というスタンスの企業は業者扱いになります。
自社・自店に関わる人の心が少しでも温まるおもてなしって大事だと思っています。
挨拶をしても返さないとか、研修中の話の聞き方、メモの取り方含めて最低限のマナーができない企業のサポートはしません。
私が引き受ける企業は「会社が成長の機会を用意してくれた」と解釈をし、断る企業は「話を聞いてあげている」と解釈をしています。
当然ながら後者の力にはなれないと判断をせざるを得ません。たしかに研修講師としてキャリアは15年あってもだいたい受講生は年上です。いつも店長の在り方が丸見えです。
「あ〜きっとこうやって部下や協力業者にも接してるんだろうなぁ」と思う時点で私の実力では力になれないと判断をします。
と、このようにすべての仕事を受けるのではなく断る基準は明確にしておくと良いと思います。
何より研修講師は評判が命なので、身の丈を超える案件は引き受けないようにする、これに限ります。
もちろん悔しい思いをして帰るわけですから、日々成長、日々鍛錬です。
次同じような企業と出会ったときに「この企業なら自分自身でも力になれるはず!」と思えるように努力を重ねます。
亀のような速度ですが数年前ではとても受けられない企業の店長研修を受けられるようになっています。
ぜひ今日の投稿が現役の研修講師、これから研修講師になりたい!と思っている方の参考になれば嬉しいです。