コロナ禍で業態変更をするスピード感に引いた
私の長年のクライアントがコロナ禍でお客様が激減したことで一部業態変更して見事復活した事業部があります。
さすがに誰もがこんなにコロナウィルスで経済が止まるとは思っていなかったのではないかと思います。でも、このクライアント経営者は長続きすることを予測したのか手を打つのが早かったことに驚きました。
さすがに焦りすぎじゃないかと思ったし、何よりも業態変更すると聞いた時は「ちょちょちょちょちょ×100」くらい私の方が焦りました。
感覚的には、雨がポツポツ降ってきて「まぁすぐにやむでしょ」と思っていたら隣で登山用のガチ雨具を着て「おいおいおい!」みたいな・笑(伝わりにくかったか)
でもこの危機感と最悪を想定して早い段階から手を打てるからこそこうして地域で不動の地位を長年支えてきたんだろうなと改めて社長を尊敬しています。
と、まぁ前置き説明が長くなったのですが、一部業態変更してもこの企業はずっと成長を続けています。その根幹を支えていたのはもちろん社長の意思決定能力の高さもそうなんだけど、想像を超える店舗の絆でした。
正直一部業態変更したらやめる人が出てくると思った
今だから言えることは店舗スタッフは嫌になってやめると思っていました。
だから、最初は大丈夫かな・・・と思っていました。でも社長が決めた以上はありとあらゆるリスクや反動を予測して手を打つ準備をしていました。正直これらすべて組織に関わる問題は徒労におわったのです。
今となっては笑い話・・・いや笑い話にした社長も現場もすごいとしか言いようがありません。みんな「成田先生のおかげで」って言うけどあれ絶対に嘘だろ!と思ったくらい私は何もしていない・・・笑
でも嬉しかったし自分の仕事に自信が持てました。私はこのクライアントの本当の強みは事業内容ではなく「人」だと確信しました。ここまで人間の絆が深い企業はあまりないな・・・と書きたかったんだけど結構私のクライアントはそうかもな。
成田直人のコンサルティングスタイルと共鳴する企業
ここでちょっと話それまくるのですが私の仕事について話をさせて欲しいです。
私の店舗コンサルタントとして15年間250社以上の企業を見てきました。最初は、わけもわからず頂いた仕事にはすべて全力で取り組んできました。もちろん今も全力少年で仕事をしているのですが、気づいたら関わるクライアントはこの5年くらいで一気に変わったなぁと思ったのです。
では私のクライアントを見て何を思ったのか?それは、「素直」であることと、「人柄が良い(優しい・人思い)」ということです。しかし、その分セールスが全体的にあまり得意ではない優しいお姉さん・お兄さんが働いている店舗が多いことに気づきました。
それまではゴリゴリの販売力を持った企業や、優しさよりも厳しさしかない企業、ルールがガチガチで身動き取れない企業もそもそも割合は小さいですが担当してきました。
たぶん自分に合わなかったんだろうな、と今思うと実感しています。私自身もその組織の中で力んでなんとかして変えようと思ってやったんだと思います。毎回帰りの新幹線で充実感よりも疲労感やばい・・・みたいな状況になっていたり、でもこれは仕事だし結果が出てるからOK!と無理矢理自分を納得させようとしてきました。当時からなんとなく違和感は感じていたんですよね。
でも段々と無意識にクライアントの質(スタイル)が変わってきました。きっと心の中では「お前無理するな!もう10年近くこの仕事してるんだからもっと消耗するような仕事はしなくていいだろ」といった感じで。
そして気づいたらクライアントがずいぶん変わっていました。この辺は危機管理能力が無意識レベルで高いもう一人の自分に感謝しかないのですが、今は「もし会社員になるならここで働きたいな」と思うクライアントばかりです。(冗談抜きで)
毎回会いにいくのが楽しみだし、ズーム研修の時は悲しいくらい・・・(コロナの馬鹿野郎!)。だんだんと自分自身が理想とする店舗ビジネスの姿(在り方)が浮き彫りになってきました。
言葉にするのなら、上層部は「見守る」姿勢です。失敗するかもしれない、まだ早いかもしれない、でも本人がやりたいなら任せる、という企業文化、この言葉に尽きます。そして、失敗してもすぐに這い上がるチャンスが与えられる組織。会社は経営者だけのものではなく、働く一人一人が自分でチャンスを掴める環境にいることが学生時代夢中で働いたABCマートと完全に一致したのです。
そうだそうだそうだ、俺はこんな組織を作りたいし、こんな組織がさらに成長できるサポートがしたいんだ!と込み上がってきました。
これが私のスタイルなんだと。
・本人次第で道は開かれる
・成長よりも強い会社を作る
・ミスコミュニケーション率が低い
・個々の貢献意欲が高い
・個々の成長意欲が高い
・ミスの許容
・・・とまぁ100個くらい出て
いろんな経営者がいるしそれぞれ従業員が幸せならその形がその経営者にとってはベストなんだと思う、あくまでスタイルの違いです。
って自分の話が長くなりましたが、クライアントの話にもどそう、まさに青で囲ったような企業だから私も従業員の一人だと思っていて、思い入れが強いから今回の件は不安いっぱいでした・笑
これも勝手な妄想でおわりました。あんまり上手に言葉にできないのですが、上に書いたように従業員のミスを許容して復活するチャンスが与えられているのと同様に、
”社長の挑戦も失敗するかもしれないし、まだ早いかもしれないけど、本人がやりたいなら全員で応援!”みたいにブーメランのように協力者が現れたのが衝撃でした。
これぞ企業のあり方・社長のあり方なんだな。
誰もやめない、むしろ強さが出た現場力
もっとわかりやすく書くと、
何が一番驚いたって、社長が今までやったことがない事業に突然参入するといったときに「やりましょう!」って誰も反対しなかったことです。いやいやいや勘違いしないでほしい、全くのYESマンの集合体ではない。毎月の役員会議は時間内に終わったことはほぼない(笑)私だっていないといけないから毎回サービス残業をしているくらいです。
議論は活発で、毎回全員が納得する方向性に辿り着くまでものすごい時間をかけています。
そんな会社なのに、この時は誰も反対せずむしろワクワクしているような状況でした。「社長やっちゃうんすね・・・ククク(興奮)」みたいな感じ?←いやこれだけだとやばい会社にしか見えないw(こういう会社がやっぱり好きだなと、この日の帰りの新幹線は興奮して一睡もできなかった)
そして、会議でやることが決まって店舗を3週間くらいリニューアルで休み。すぐにリニューアル。
大丈夫かな〜と思ったし、色々と不足の事態を想定していたけどほぼすべて表面化せず事業は推進していきました。
「えっみんな慣れない状況なんてもんじゃないでしょ、なんでそんな涼しい顔して働けるの?」って聞いたら「会社が決めたことですから信じてるので」って言葉がかえってきた時は泣きそうになった、というかちょっと泣いてました。
会社が好きなのか、そうか大好きなのか、うぉぉぉぉぉ!という青春ドラマのような高揚感を感じてハグをしたかったんだけど、外部セクハラになると思って止まったのはここだけの話・・・笑
「俺もここで働きたい!」っていったら「先生わがままだから面接通らないと思いますよ・笑」と言われたので諦めました。。。
とにかく一致団結というはこういうことを言うんだなとまざまざと見せつけられた店舗でした。しかも全店舗こんな感じです。すげぇな社長・・・
普通は会社が違う業態にチャレンジしようとしたら「また勝手なことをして!もうこの会社なんて辞めてやる!」と言うのが一般的じゃないですか。
むしろやる気満々になってしまうその原動力はどこから来るのか。
「仕事が好き」を超える「会社が好き」
仕事が好きだから続けられる、と言う人は多いですよね。
会社に疑問や不満があっても仕事が好きだから続けられる、と言う状態。
私はABCマートもPCデポも仕事も好きでしたが会社も好きでした。だから超集中状態が維持されて一点の曇りもなくお客様と向き合えたんだと思います。結果日本一販売することができました。
この熱量ってお客様にも伝わってお客様もABCマートやPCデポを好きになってくれます。
もちろんこれは個人差があることもわかっています。ここでこの会社の成否を分けたのは「採用」です。まさに私のような人間ばかりが集まっていたのです。会社と個人に価値観の擦れがない、ということです。
経営者の経営スタイルをよしとする人間が集まっていました。
この価値観が合わない人が集まっている会社が多いのも事実、だからミスコミュニケーションが生まれて従業員の離職が増えるわけです。もちろんこの会社も価値観の不一致でやめる人がゼロではないですよ、当たり前ですけど。
今でもABCマートの気の合う仲間とは飲みに行ったりしているのですが、価値観が一緒なのでとにかく一緒にいて楽しい。当時のアルバイトも終わると毎日のようにサイゼリアに行ってバカ話をしていました。1秒でも長くこの仲間と一緒にいたいのです。
仕事終わりにサイゼ行かない日はなんか消失感があったもんなぁ・笑
他の人から見たら変わっている会社に映っているかもしれない、それでいい、スタイルが違うから。
とまぁ取り留めのない話になってしまったのですが、自分の仕事のスタイルを再確認できて嬉しくてこんなに長々と書いてしまいました。ちなみにここまで書き殴ったのには目的がもう一つあります。
成田FCはまさにこういう企業体をめざす
今回、満を持してリリースをした「成田FC」について最後に少し。(公式HPでは初めて書きます)
上に挙げたような企業が私のクライアントに多いということと、私自身がこういう環境で働いてきて自信がついたし、自分のことを好きになれました。
今でも間違いなくABCマートと出会えなかったら今の自分はいないなと思うほどです。仕事はその人の人生を変える力を持っています。
今日紹介したようなクライアントがまさに私のスタイルに合っていました。だから、そうそう、自分でもこういう企業体を作ることを決めました。
事業の軸はまさにこのクライアントのように個々の強みを生かし、熱中できる強い組織を作ることを第一に優先します。企業成長は二の次。
管理も最小限で進めます。息苦しくなるのが嫌なので。こういうスタイルが合う人と日本の店舗ビジネスを変えたい。
資本主義の社会では、前期よりも売上・利益が高いことが賞賛の対象になります。もちろん今日紹介のクライアントもず〜っと成長し続けています。別に否定はしません。
ただ、売上も利益は出すものではなく出るものだと私は思っているので結果論に過ぎないという見方です、だから追わず強くなることを優先します。
関わるメンバー一人一人が自分に自信がついて自分を好きになれるような事業を展開していきます。
心身ともに無理をせず、自分のスタイルを貫き通せるようなメンバーと組んで事業を推進していきます。
どんなことをやるかはコミュニティに参加するとわかるのでここでは事業をやるとしか書きません。
ではどうやって「成田FC」に参画できるのか?
方法は簡単です。私のツイッターをフォローして毎日ツイートを見るだけです。
すると、ある日・ある時間に24時間限定で募集をします。
ツイートを見ていただくことで自然と私のやりたいことや価値観、スタイルを体感していただけると思うのでそこで共感したら何も考えずに(笑)参加して欲しい。
ぜひ私のツイートをチェックして合うかどうかをジャッジしてください。
社内のコミュニケーションは経営者のスタイルにかなり寄る。離職が起こるのはこのスタイルの不一致が大きい。だから、どんな仕事なのか?も大事なんだけど、組織のコミュニケーションに触れてみてスタイルが合うかの確認はした方がいいよね。これは転職でもクライアントでも同じ。
— 成田直人@決まる・売れる・稼げる話し方 (@naritanaoto) June 9, 2021
ぜひフォローお待ちしてま〜す♪(あと私のコラムも定期的にチェックしてもらえるとダブルで嬉しいです)
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
成田